Les Citroen dans la Vie, Hydro Fan: Days with Citroen C5 and C6

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予防整備でお金をセーブする

最近のメーカー指定各種フルードの交換サイクルは長くなりました。シトロエンC5・C6のATFは交換不要、ラジエタークーラントも交換不要、そしてエンジンオイルは車種によって1年または10,000km〜20,000kmでの交換推奨と聞いています。ではこの通りの交換サイクルで交換するのがユーザーにとって一番経済的かと聞かれたら、私は「ノー」と答えます。

理由は主に3つです。

1つ目は輸入車の場合、どれだけ日本のような使用環境を考慮されて設計されているかが疑問であるという点です。メーカー推奨は基本的に本国での使用環境を基にしていると考えるのが妥当だと考えます。アメリカのように寒冷地アラスカから酷暑のアリゾナまで多様な環境で使用されることを前提に設計されている車ならいざ知らず、南欧の車は私の経験上、日本の気候や道路環境なども考慮した世界戦略車として設計されているとは到底思えません。例えば、内装などもヨーロッパのように高緯度の紫外線が弱い寒冷な気候ならOKなのでしょうが、日本ではすぐに色褪せたり、内装が剥がれて垂れてきたり、ゴムパーツやプロテイン塗装がすぐに劣化します。

2つ目はメーカー側の商売の都合です。昨今だとメーカーもメンテナンス無料サービスなどを導入している関係上、交換サイクルは長いに越したことはありません。ベンツやBMWなどオイルの劣化センサーを持つエンジン搭載車は、20,000km以上走っても交換時期を示すインジケーターが点かないことさえ珍しくないそうです。無料サービスの規定だと点灯したら交換することになっているため、20,000km以上そのままということも少なくないそうです。

3つ目は長い交換サイクルは車に優しいためではなく、いかに環境に優しいかという環境性能を上げるのが目的であるという側面もあるということです。このことは今の時代とても大切なことですし、それを否定するつもりは全くありません。むしろ、大賛成です。

しかし、本ブログの主題は「いかにお金をセーブして輸入車を維持するか」です。そう考えた場合、私は輸入車の場合は旧来のように各種フルードの早めの交換を推奨します。それは現実問題として、輸入車が壊れた場合に国産車以上に修理に費用がかかるという現実があるからです。各種フルードの早期交換はそうならないための予防整備という意味合いがあります。

・エンジンオイル:5000kmまたは半年ほどで交換、オイルの劣化は潤滑機能や冷却機能の低下を招き、オイル漏れなど多大な出費を招く原因となるでしょう。

・ATF:早く交換するとスラッジが舞って却ってバルブボディーが詰まるという話もありますが、汚れた機関はその汚れがシールの役割をするなどして機能している場合があり、クリーニングすると却ってシール漏れを起こすなどの事象をレストア時に経験されている方も少なくないと思います。ですから、「交換するなら頻繁に交換する。交換しないのなら最後まで交換しない。」が正しいと思いますが、私のように200,000km乗ろうというユーザーなら30,000km〜50,000kmくらいでATFを交換しながら長く乗る方が安全だと思っています。アイシン6速ATのバルブボディー交換はアメリカからパーツを輸入するなどの裏技を使ったとしてもパーツ代と送料だけで100,000円オーバーは確実で多大な出費となります。

・ラジエタークーラント:これが一番知られていないことだと思うのですが、プジョーシトロエン・DS純正のLLCは本来ブルーなのですが、これが黄色や褐色になりヘドロ化している車が少なくありません。ディーラーに話をすると大抵は「問題ありません。」という返事が返ってきます。しかし、これを放置すると確実にヒーターコアが詰まります。その結果、冬はヒーターの効きが悪い。夏はエアコンの効きが悪いなどの症状が現れます。この修理は車種によってはダッシュボードの脱着が必要になり、その工賃だけでも、80,000円以上もの出費になります。

汚れきったLLC

再掲です。LLCリザーバータンク内がこのようになっていたら、即、洗浄&LLC交換をお勧めします。純正LLCの値段はピンキリですが、2lで安くて2,000円くらい。C5・C6では大体6lくらい必要だと思います。

引用:kure.com, redpoint.co.jp

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