Les Citroen dans la Vie, Hydro Fan: Days with Citroen C5 and C6

ハイドロファン:This is the blog about how to maintain the Hydro Citroen cars at less cost and my daily events

ATF交換はしない方が良いのか

 

古い輸入車に乗る方々の間でよく議論になるのが、「ATFは交換すべきか、しないべきか」という話題です。「交換すべきでない」と主張する方々は過去に交換してATが壊れたなどの経験がおありの方が多いようです。

ATFの交換方法ですが、どこからオイルを注入するか、主に3つの方式があると思います。

1. 圧送方式:オイルクーラーラインから注入し、オイルを交換する方式で新油を圧送し、ラジエターを通過したラインから旧油を回収し、新旧オイルが混じらず、比較的洗浄効果が高い方式

2. 循環方式(上抜き方式):ATFレベルゲージ口から差し込んだパイプからオイルパンにたまった旧油を吸い出し、吸い出した分と同量の新油をレベルゲージ口から注入、エンジンをアイドリングさせて循環を繰り返す方式(通常4回程)

3. 下抜き方式:オイルドレンプラグから旧油を排出し、抜けた分をATFフィラー口から注入する方式(通常1回程度にした方が剥離した汚れでストレーナーが詰まらず、安全という意見あり。つまりは1/3〜1/2のATF交換)

さて、シトロエンC5やC6のAT(アイシンTF-80SC/AM6)ですが、ATFレベルゲージがないので、1か3の作業になります。

圧送方式の場合、注意すべきはスラッジを取り除くフィルターなどを装備した「過走行車対応可のATFチェンジャー」を使用するのが良いと思われます。

有名どころでは「トルコン太郎」や「GS-AT1」があります。

こちらです。

それでも、リスクが怖い場合は3番の下抜き方式があります。

まず最初に、車をリフトアップしてアンダーカバーを外して、②オイルレベルプラグをトルクスレンチで外してから、①オイルオーバーフロードレンプラグを6角レンチで外して、旧油を排出します。給油の排出量が分かるようにゲージの付いた容器で排油を受けます。

次に、エアクリーナーなどを外して、トルクスレンチで③ATFフィラープラグを外して、抜いた分の新油を注入します。

これだと、新油の交換比率は低いですが、その分、リスクも低くなりますし、なにより、DIYで行えば、費用はドレンプラグのシールの部品代金とATF代金だけになり、格安で済ますことができます。

みんカラなどを見ても、カングーやC5などのフランス車をこの方法でDIY交換している方が少なからずおられるようです。

ちなみに、私のC5も過走行の部類に入る車で、走行距離12万kmでディーラーでスラッジフィルターを装備した過走行車対応可の圧送方式のチェンジャーで交換してもらいましたが。その後も故障なしで快調です。

結論になりますが、私は正しい知識を持って、自分の車の状態を把握して、一番適した方法を選んで行えば、ATF交換は怖くないし、ぜひ、行うべきだと考えています。
 故障した場合も、AM6は修理方法が確立しているので、あまり心配する必要はないと思います。自分で不良なソレノイドバルブを交換した方のHPも見たことがあります。(どうもこのあたりに秘密があるらしく、バルブボディーを交換せずに、AM6の故障を直せると豪語しているショップもあると聞きます。)また、海外の整備済みの再生バルブボディーも50,000円くらいで個人輸入可能です。

https://ja.aliexpress.com/item/32995903875.html

これらを、活用すればショップにお願いしたときに工賃の節約が可能です。ソレノイドバルブ単体の交換の方が安いかどうかは微妙なところだと思いますが、私の経験上はASSY交換の方が工賃は安くなると思います。

関連記事

予防整備でお金をセーブする - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

老親と女房殿と温泉旅行に行ってきました

毎年、12月は家族で忘年会をできるだけやるようにしています。昨今はコロナウイルス感染症予防の視点から、なるべく外出しない、外食も控えるようにしていたのですが、そろそろ、大丈夫かなという感じになってきたので、老親がまだ歩けるうちに旅行に連れていこうと考え、go to travelなどの特典が利用できないかとSTAYNAVIのホームページで温泉を検索してみました。

女房殿は朝食バイキングが大好きなので、朝食バイキングを条件に、新潟県内の近場を検索し、弥彦温泉に決定しました。こちらのホテルです。

弥彦神社の門前にある江戸時代から続く有名老舗旅館です。一昨年は岩室温泉に行ったのですが、たぶん源泉は地下で繋がっているのではと思われます。泉質は単純硫黄温泉で無色透明ですが、硫黄味のある柔らかないいお湯で、成人病に効くと言われています。効能として、糖尿病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、慢性消化器病、冷え性、病後回復期、疲労回復、慢性皮膚病、慢性婦人病などの効果があると書かれていました。

展望露天風呂です。

楽しみにしていた朝食バイキングです。

今回、偶然、全国旅行支援新潟旅割キャンペーンの延長期間(2022年12月27日宿泊)までに該当したので、旅行代金の40%で1人5000円割引、さらに平日の金曜日に宿泊だったので、地域クーポン券1人3000円、さらにお土産購入など館内で使えるクーポン券1人1000円がもらえました。
インターネットで申し込んだのでインターネット割引ありで1泊2食付き4人で総額57800円から旅割キャンペーンが20000円、地域クーポン券が12000円、館内クーポン券が4000円なので、実質21800円で旅行できたことになります。

正直、こんなに安くなるとは思っていませんでした。旅割キャンペーンのこともよく分からずに申し込んだので、驚きのディスカウントでした。

皆さんもそうだと思うのですが、親に対する気持ちは複雑です。感謝もあれば、正直わだかまりもあります。人の気持ちはアンビバレントなものだと思います。

だけど、後悔したくないという想いがあって、自分がして欲しいことを人様にしようと考えています。日々、腹立たしいこともありますが、そのことを口に出すともっと腹が立ちます。恨みからは何も生まれて来ないので、感謝の気持ちを形で示すことで、自分の気持ちも癒やされるような気がします。親と過ごせる時間もそんなに長くないかもしれません。後で後悔しないように付き合いたいと思います。女房殿とも同じです。生きているうちにしっかりと女房孝行しようと思います。毎日感謝です。

関連記事

外国人妻に日本の素晴らしさを教えられる - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

シトロエンC6純正ナビの画面が暗すぎる

シトロエンC6純正ナビはパイオニアのAVIC XH9のGroup PSA Japanバージョンだと思われます。メーカー純正ということで全く別の品番になっていますが、市販品は前者の品番となります。このカーナビはC6発売当時はたぶん最新鋭の機種だったと思います。ナビの画面操作がリモコンでタッチ非対応だったり、不便な部分もありますが、ミュージックサーバーなどとても便利な機能があり、ナビは置き換えたいところですが、まだ、当面はこのまま楽しもうと考えています。このナビのモニターには液晶が暖まらないと暗いという欠点があります。冬季間は画面が暗くて見にくいことこの上なしです。そこで、調整方法を探ってみました。また、この方法は液晶が経年変化で暗くなってきた場合にも有効です。
先ず、最初にモニター上部のカバーを外します。スピーカー部分の境目のところに爪を当てて斜め前に引っ張るとあっさりと外れます。そして、最後に正面を引き上げます。こちらは少し堅いです。作業については、冬ではなく、夏をお勧めします。冬場は内装の爪が割れやすくなるので、事前にヒーターを最高温度にして暖機運転を十分に行い、内装パーツを暖めておくと良いと思います。

みんカラのこちらのページを参考にさせていただき、作業を行いました。

上の画像は英国仕様のC6のモニターカバーの画像です。日本仕様も同様に赤丸の4カ所のクリップで留められています。最初に中央上のクリップを引き抜くようにして、手前方向斜め上に引き抜くのが上手に外すコツです。工具は不要です。
参考までに、車の内装パーツを傷つけずに外すコツの動画です。


そして、カバーを外すと下図のようなモニターのメニューボタンにアクセスできるようになります。

⑤の「WIDE/V.ADJUST」ボタンを押します。すると画面の明るさを調整する画面が表示されます。その後は⑥の「矢印」ボタンで明るさを調整します。このモニターは3段階の外光に対して調整できますので、中間モードと最暗時モードの明るさをより明るい方向に補正すればOKです。カバーの取り外しが手間なので、しばらくはカバーを外した状態で走行して、自分の目に合った明るさに調整するのが良いと思います。

調整前です。画面が若干暗くて見にくいです。

調整後です。画面が明るくなったのがお分かりでしょうか。

このナビにはもう少し頑張ってもらいたいと思っています。

偶然ですが、ナビの画面に映っているのは41回全国女子駅伝の様子です。岡山県のドルーリー朱瑛里選手、凄かったですね。まさかの17人抜き!これからが楽しみな選手です。

関連記事

シトロエンC4・シトロエンC6のスピードメーター不点灯を格安で修理する - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

ケンブリッジ飛鳥選手が柏崎にやってきました - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

ハイドロニューマチック前史ーオレオニューマチックについて

日本ではoleo-pneumatique(オレオニューマチック)という言葉はあまり知られていないと思います。現在、oleo-pneumatiqueはオイルとガスのダンパーを用いた製品名としてフランス語圏や英語圏(英語ではpneumatiqueがpneumatic表記になりますが)で用いられていますが、元々はフランス人のGeorge Messier(ジョルジュ・メシエ)(1896-1933)が発明したサスペンションシステムです。そして、フランスでは多くの人がハイドロニューマチックの元祖だと認識しています。Messierは1920年代にoleo-pneumatiqueの研究を開始し、1921年にはMessier Automobileを設立し、1925年から1931年にかけてoleo-pneumatiqueサスペンションを装備した車を生産しました。それはMessier MS-31 Coupe Spider Sans Ressortsです。

Messier MS-31 Coupe Spider Sans Ressortsは文字通りsans ressorts(スプリングレス)でスプリングのないサスペンションを備えています。(ラジエターの両脇に黒鉄色のダンパーがあるのが見えますでしょうか。)

前輪のサスペンションの左右に筒状のガスとオイルが封入されたダンパーが備えられているのが分かると思います。
 また、oleo-pneumatiqueは航空機の着陸装置としても使われました。MessierとRene Levy(ルネ・レヴィ)は1927年にSociete francaise de materiel d'aviation(SFMA)を設立し、航空産業にも参入します。oleo-pneumatiqueを用いた着陸装置の開発です。

上の画像はKYBが戦時中に生産した零戦のオレオ式着陸装置(ダンパー)です。

しかし、Messierは1933年に落馬事故で36歳の若さで命を落とします。彼らが開発したoleo-pneumatiqueダンパーを備えた実験機l'Avion laboratoire Messierの初飛行はその1年後の1934年です。その後、Rene LevyはMessierの未亡人と結婚し、1937年にはSFMAをMessier社に改称します。Messier社は戦後、Messier-Hispanoになり、さらにMessier-Hispano-Bugattiとなり、現在はSafran Landing Systemsとなって航空機の着陸装置を開発しています。
 さて、一方、ハイドロニューマチックはスプリングの代わりに圧縮窒素を使用し、加圧されたオイルシステムを用いる点がoleo-pneumatiqueとは異なりますし、車体全体にオイルラインが張り巡らされて、パワーステアリングやブレーキまでカバーし、さらに車高調整機能も備えるなど、oleo-pneumatiqueにない美点が多くあり、オリジナルな発明だと言えます。しかしながら、ハイドロニューマチックを発明したPaul Mages(ポール・マジェス)は1908年生まれです。彼がMessierのoleo-pneumatiqueを目にしたことは想像に難くなく、また、あれだけの高度な油圧システムが突然ゼロから開発された訳ではなく、航空産業で使用されていた油圧システムの技術が用いられた可能性も十分あります。oleo(油のラテン語)pneumatique(空気圧)に対してhydro(水・液体)pneumatique(空気圧)となったのも、商標的な必然があったと想像できます。航空産業と自動車産業の結びつきや技術転用は日本だけではなく、フランスにもあったと思われます。ハイドロを知る上で、フランスの戦前の航空産業などについても調べてみる価値は大いにありそうです。

引用:Wikipedia Francais & English、Nosweb.jp

関連記事

ハイドロシトロエンの3輪走行の条件について - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

2022年12月19日の柏崎豪雪について

今年の豪雪は本当に未曾有の被害を出しました。新潟は世界でも有数の豪雪地帯だということをご存じでしょうか。温暖な日本海の水温で暖められたたくさんの水蒸気を含む空気が中国東北部からの冷たい風で冷やされて、さらに三国山脈にぶつかって激しく雪が降ると聞いた覚えがあります。今回の豪雪が未曾有の混乱を招いたのは、早朝はほとんど降っていなかったのに、急激に雪が降り続いたのが原因だと思います。朝、会社に出勤し、あまりにも雪がすごくてお昼休みに1回車の雪下ろしをしたのですが、それでも、帰宅時には大変な状態で、みんなでお互いの車を協力して掘り出して順番に帰宅しました。一番救出に苦労したのがFRのハイエースです。とにかく走らない。リアに120kgの砂袋を積んでいてもトラクションがかからない状態です。やはり、雪国にFRは辛いものがあります(デフロックでもあれば別ですが…)。さて、そうやって、雪に埋もれた車を掘り出して車道に出たのですが、国道116号線が大渋滞で一向に進みません。なるべく国道を通らないようにして、脇道を通って進んだのですが、最後の最後に国道で渋滞にはまってしまい。なんとか帰宅したときには4時間かかっていました。普段なら片道20分の通勤路です。

上の写真は朝の写真です。この後にとんでもない状態になってしまった訳です。

市内の至る所がこのような惨状になってしまいました。

全国ニュースになるレベルの災害級の降雪でした。

生還!まさに命の危険を感じるほどの降雪でした。

 雪道で車が発進できないときに皆さんオートマをスノーモードにするのはお分かりだと思います。しかし、以外と知らないのがESPの解除です。ESPともESCとも言いますが、早い話が、ABSとTRC(トラクションコントロール)を駆使して車両の横滑りを防止する装置です。昨今では新車に装備が義務づけられているディバイスです。これが、オンのままだと雪道ではスタックしたときに脱出できなくなります。特に重要なのがTRCです。タイヤが空転するとセンサーが感知して燃料供給量を絞ったり、スロットルを絞ったりして空転を防止します。しかし、雪道のような低μ地ではタイヤが若干空転しながら進むものです。それが抑制されたら、トラクションが全くかからず、脱出が不可能になります。

これはC6の画像になりますが、左のESP OFFスイッチがあるのが分かるでしょうか。これをオフにすると脱出しやすくなります。

 今回の豪雪では、若い女性が車の中で一酸化炭素中毒で亡くなったり、痛ましい出来事がありました。昔、スキー場でカップルがエンジンをかけて暖房を効かせながら話し込んでいて、同様に一酸化炭素中毒で亡くなったのを聞いたことがあります。本人たちは、自分が命を失うとは微塵も思っていなかっただろうに、さぞ無念だっただろうにと感じました。今回も同様です。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りいたします。

関連記事

柏崎の歴史の里「北条(きたじょう)」 - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

 

ハイドロシトロエンの3輪走行の条件について

ハイドロシトロエンでよく話題に上がるのが3輪走行の話です。実際に動画もアップされていますし、可能なことは分かるのですが、どのような条件で可能になるのか、ハイドロシトロエンならどんな車種でも可能なのか、疑問に思うところです。そこで、調べてみました。先ずは走行可能なポジションですが、これはハイポジションでなければ、難しいと思います。実際に、各種動画を見ましたが、すべてハイポジションです。ノーマルポジションでの3輪走行は以下の原理で難しいと感じています。

 実際には、もっと複雑なシステムですが、便宜的に簡略化して描いてみました。ノーマルポジションでは、シリンダー容量に余裕がある限り(マックスにならない限り)は、ハイドロニューマチックではオイルラインが左右で繋がっているので。片方のシリンダーが圧縮されるともう片方が伸びます。タイヤのないシリンダーのハブが接地するまで、オイルは流れるはずです。一方、ハイポジションでは左右のシリンダーが両方ともにオイルの容量がマックスになるので、その結果としてタイヤのないシリンダー部分が接地せず、宙に浮く状態になると思われます。
以下の動画にもその様子が明確です。

 では、すべてのハイドロシトロエンで3輪走行が可能かというと、やはり、重量バランスが大切なようで、ざっと動画を調べるとシトロエンDS、GS、Xantiaあたりがメジャーです。また、前輪を外しての3輪走行の動画はありません。DSのようにフロントヘビー(フロント荷重が全体の2/3)といったような車種でないと難しいと感じます。中には、Xantiaを時速125mph(時速約200kmph)で3輪走行させた命知らずな方々がおられます。

その動画がこちらです。

 他のブログで、雪道で側溝に後輪が落ちたハイドロシトロエンを3輪走行が可能なので、脱出できないかといった記事を見たことがありますが、そのときの路面の状況にもよりますが、ハイポジションにすれば可能かもしれないと感じました。ただ、自分の経験では雪道で片輪が側溝に落ちた場合は、スコップでも長靴を使ってでも良いのですが、側溝に落ちたタイヤの前後どちらかに雪をたくさん詰め込んで靴で踏み固めます。そうやって自然のスロープを作ってから、バックしたり、前進したりして脱出するのが一番簡単です。シトロエンBXで、冬の山の人気のない狭い雪道でそうなった時、誰の助けも呼べず、頭を使って解決した方法です。スコップもなかったので、長靴で周りの雪を集めて踏み固めて解決しました。人間困った時には意外な知恵が働くものだと我ながら感心した覚えがあります。

 ネットで検索しても、そのものズバリの動画がなかったのですが、以下の動画が一番イメージが近いです。この動画ではブロックと板を使っていますが、雪や土を踏み固めても同じ効果が得られると思います。

関連記事

sphereと乗り心地の関係について - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事

 

WAKO's RECSを施工しました

少し、時間が前後しますが、秋口にシトロエン新潟にてWAKO's RECSを施工してきました。昨年の冬あたりからアクセルが重い感じがして、ステアリングラック交換作業の際に、ディーラーメカのT氏からも吸気系のバルブにカーボン堆積の可能性を指摘されていましたが、WAKO'SのFuel-1を注入したら、アクセルの重さは解消できたので、Fuel-1の定期投入でしのいでいました。しかし、どうしても解消できなかったのが、エンジンの振動です。2台持ちなので、C5を1週間ほどガレージで眠らせておいて、エンジンをオンにしてガレージから出すときにATをRポジションに入れるとエンジンから振動がするのが、どうしても解消されませんでした。信頼するメカニックT氏の見立てでは吸気系のカーボンが原因ではということでした。ドライアイスペレットを吹き付ける方法だと諭吉さん10人分くらいかかるということで、諭吉さん1人分くらいで施工可能なWAKO'S RECSの施工をお願いしました。T氏と相談して、RECS施工後にエンジンオイルを交換して、さらにFuel-1を投入してふやけたカーボンを根こそぎ落とすという方法を選びました。結果は効果てきめんでした。あくまでも個人の感覚ですが、RECS施工後のFuel-1投入が良かったように思います。振動は皆無になり、アクセルも軽いです。直噴エンジンの車に乗っている方には定期的な施工をお勧めします。T氏の話ではインマニのバキュームホースを外して注入するらしいのですが、その注入穴のプラスチックホースが何回もRECSを施工していると薬液の作用か割れるそうです。まあ、高価なパーツではないので、交換すれば良いだけの話なのですが、注意事項だそうです。Amazonなどを見るとRECSの薬液や点滴ツールも売られているようですが、薬液にはボディーの塗装を攻撃する成分もあるようで、結構面倒なので、ショップにお願いした方がお手軽な感じです。

同じような1.6THPエンジンを搭載した車について、海外ではカーボン除去をどのようにやっているのか興味を持って海外の掲示板を見てみたところ、あちらでは、CRC gdi inlet valve cleanerがポピュラーなようです。施工方法はRECSに似ていますが、点滴ではなく、ビニールホースで延長してコクピットからアクセルをふかしながら、自分でスプレーする方法をビデオで見て、一番お手軽だと感じました。他のビデオ(CRCの販促ビデオ)での使用例にあったエアクリーナーホースに直接噴射する方法は今の車ではO2センサーが焼損する可能性もあり、お勧めできないかなと感じました。使用方法の詳細は下の動画をご覧ください。

色々な車、特に輸入車のブログを見て思うのですが、壊れてお金がかかったという記事がまだ少なくないと思います。読者は、そういった記事を欲しているのかなとも思うのですが、あくまでも自分の私見ですが、輸入車が外車と呼ばれて特別な人たちのためのステイタスカーだった時代と違って、これだけ輸入車が増えてメジャーになり、インターネットの普及などで世界が狭くなり、海外情報も入ってきて、海外からパーツの個人輸入も簡単に行えるような時代になり、正しい知識と技術力がある整備工場やディーラーにお任せすれば、本国並みのコストで維持は可能な時代になったと感じています。ポイントは2つです。1つは壊れる前に手を入れることです。壊れてから直すという考えもありますが、1つの故障は他の故障を誘発しがちです。早期発見早期治療がお金の節約になると思います。2つ目は良い整備工場やディーラーとのお付き合いです。やはり、車は正規ディーラーから購入することをお勧めします。そのコストには、将来のアフターケア保証も含まれています。トータルでお安くなります。また、ディーラー以外に腕の良いセカンドオピニオンの整備工場を探すことです。医療と同じでセカンドオピニオンは重要です。どんな優れたメカニック氏でも診断ミスはあり得ます。特にシトロエンC6は本当に壊れない良い車です。お勧めですので、怖がらずに一度所有されることをお勧めします。

関連記事

予防整備でお金をセーブする - La Vie Avec Citroen ハイドロマニア シトロエン C5 C6 と趣味や日々の出来事