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ハイドロシトロエンの3輪走行の条件について

ハイドロシトロエンでよく話題に上がるのが3輪走行の話です。実際に動画もアップされていますし、可能なことは分かるのですが、どのような条件で可能になるのか、ハイドロシトロエンならどんな車種でも可能なのか、疑問に思うところです。そこで、調べてみました。先ずは走行可能なポジションですが、これはハイポジションでなければ、難しいと思います。実際に、各種動画を見ましたが、すべてハイポジションです。ノーマルポジションでの3輪走行は以下の原理で難しいと感じています。

 実際には、もっと複雑なシステムですが、便宜的に簡略化して描いてみました。ノーマルポジションでは、シリンダー容量に余裕がある限り(マックスにならない限り)は、ハイドロニューマチックではオイルラインが左右で繋がっているので。片方のシリンダーが圧縮されるともう片方が伸びます。タイヤのないシリンダーのハブが接地するまで、オイルは流れるはずです。一方、ハイポジションでは左右のシリンダーが両方ともにオイルの容量がマックスになるので、その結果としてタイヤのないシリンダー部分が接地せず、宙に浮く状態になると思われます。
以下の動画にもその様子が明確です。

 では、すべてのハイドロシトロエンで3輪走行が可能かというと、やはり、重量バランスが大切なようで、ざっと動画を調べるとシトロエンDS、GS、Xantiaあたりがメジャーです。また、前輪を外しての3輪走行の動画はありません。DSのようにフロントヘビー(フロント荷重が全体の2/3)といったような車種でないと難しいと感じます。中には、Xantiaを時速125mph(時速約200kmph)で3輪走行させた命知らずな方々がおられます。

その動画がこちらです。

 他のブログで、雪道で側溝に後輪が落ちたハイドロシトロエンを3輪走行が可能なので、脱出できないかといった記事を見たことがありますが、そのときの路面の状況にもよりますが、ハイポジションにすれば可能かもしれないと感じました。ただ、自分の経験では雪道で片輪が側溝に落ちた場合は、スコップでも長靴を使ってでも良いのですが、側溝に落ちたタイヤの前後どちらかに雪をたくさん詰め込んで靴で踏み固めます。そうやって自然のスロープを作ってから、バックしたり、前進したりして脱出するのが一番簡単です。シトロエンBXで、冬の山の人気のない狭い雪道でそうなった時、誰の助けも呼べず、頭を使って解決した方法です。スコップもなかったので、長靴で周りの雪を集めて踏み固めて解決しました。人間困った時には意外な知恵が働くものだと我ながら感心した覚えがあります。

 ネットで検索しても、そのものズバリの動画がなかったのですが、以下の動画が一番イメージが近いです。この動画ではブロックと板を使っていますが、雪や土を踏み固めても同じ効果が得られると思います。

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