Les Citroen dans la Vie, Hydro Fan: Days with Citroen C5 and C6

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内装の色合わせは難しい

1台の車に長く乗っていると往々にして内装がはがれてきたり傷んできたりして張り替えが必要となります。私は1台の車に長く乗る性格上、そういった場面に遭遇することが多々ありました。本当は純正の内張を買ってきて張り替えるのが一番良いのでしょうが、供給終了になっていたり、高価すぎて現実的では無い場合が多く、大抵の場合は町の内装屋さんにお願いして張り替えていただいていました。この時、難しいのが布地の色合わせです。経験者はお分かりだと思いますが、色見本を蛍光灯や日光など色々な光の下で見てみたり、時には色見本を実車の布地に当てて見てみたりしたにも関わらず、実際に張り替えてみると色が合わない(往々にして若干色が明るすぎる)場合が少なくありません。そうやって、何度も失敗して分かったのが、どうも色が合わない原因が「色の面積効果」による錯覚のためらしいということです。同じ色でも小片に塗られたものと大きな面に塗られたものとでは、見え方が違ってくるらしいです。塗面が大きくなると薄い色はより明るく、濃い色はより濃く、強調されるそうです。そこで、ぴったりと色を合わせるには色見本の大きさにもよりますが、合わせたものを基に明度を0.5から1くらい補正(暗い色はプラス補正、明るい色はマイナス補正)すれば良いと聞きました。色見本でよく用いられるマンセル値ですが、下図のように表されます。
例えば、ベージュ「10YR9/2」この場合「10YR」が色相、「9」が明度、「2」が彩度となります。この明度が重要です。明度は数値が高いほど明るい色になります。ベージュのような薄い色の内装の場合、大きな面積になるとより明るく強調されるので、ドンピシャリと思われる色見本よりも明度を1~0.5下げたもの(暗いもの)を選ぶと実際に色が合う場合が多かったように思います。マンセル値が書いてない色見本でも同じ色相で上から明度が高(明るい)→低(暗い)となっているものであれば、1段明度が異なる布地を選ぶのは比較的簡単なことなのかなと思います。また、マンセル値の電子測定器もあるにはあるのですが、価格が税込40万円オーバーでアマチュアには現実的ではない価格です。スマホを使った簡易測定器は安く売られていますが、どうも正確さには欠けるようです。難しいところです。

色見本のマンセル値

ベージュの色見本の例、上から明度が9・8.5・8と高(明るい)から低(暗い)となっています。

垂れてしまったルーフライニング

シトロエンC6です。高温多湿な日本の気候にやられてルーフライニングの裏地のウレタンスポンジが崩壊した結果と思われます。ルーフだけではなくピラーのウレタンも崩壊している場合も多いそうです。ただ、ルーフと違って垂れてこないので崩壊に気づくことはまれです。押すと指の跡がつく場合はかなりの確率で内部崩壊していると思われます。

張り替え後のルーフライニング

張り替え後の画像です。布地は前述の方法で私が選びました。施工は業者です。色合わせは比較的うまくいったと自画自賛しております。ピラー・ルーフ・アシストグリップ・サンバイザーの色に違和感があまりありません。

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